フジ住宅の裁判・訴訟の真相は?口コミ評判や年収・採用についても調べてみた!

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本記事においては当サイトから取材を依頼した上で、広告費・取材費等をいただき記事を掲載しています。

フジ住宅株式会社の裁判・訴訟の真相や判決結果とは?社員の口コミ評判や給与や年収、福利厚生、採用情報などについてもまとめているページです。

 

業界大手!創業50年の歴史と実績を誇る建売住宅ビルダー

フジ住宅株式会社の創業は1974年。2023年1月で創業50年を迎える老舗総合住宅メーカーです。

東証プライム上場企業であるフジ住宅の資本金は48億7,206万円。2023年3月期の売上高114億円、社員数は1,222名(連結)と、業界大手といえるでしょう。

本社を大阪府岸和田市に構える同社は創業以来、地域に密着。住まいのトータルクリエイターとして、5つの事業を展開しています。

  • ●分譲住宅事業
    ●住宅流通事業
    ●土地有効活用事業
    ●賃貸及び管理事業
  • ●建設関連事業

 

長きに渡り、地域に密着する理由は「売りっぱなし・建てっぱなしにしない」という同社の企業理念にあります。

顧客との本当のお付き合いは、家を売ってから始まると考えるフジ住宅は、住宅を引き渡した後のフォローに注力しており、何かあればすぐに駆けつけられるエリアで事業を展開しています。

顧客との信頼関係を大切にしているフジ住宅は「2023年 オリコン顧客満足度® 調査」において、「2023年 オリコン顧客満足度® 調査 建売住宅 ビルダー 近畿 第1位」「2023年 オリコン顧客満足度® 調査 建売住宅 ビルダー 近畿 大 阪府部門 第1位」を3年連続ダブル受賞。

さらに大阪府 住宅着工棟数 地域ビルダーランキング17年連続No.1を受賞しています。

きめ細やかなアフターフォローはもちろん、デザイン、性能、住み心地にこだわった住宅を作り続けてきた同社だからこその実績といえるでしょう。

 

なぜ訴訟された?フジ住宅の裁判の真相

業界大手の住宅メーカーであるフジ住宅。就職先や転職先として検討している求職者も多いはずです。

しかしながら、同社について調べると「裁判」「訴訟」について書かれたネット記事やニュースを目にします。

フジ住宅の訴訟の真相や裁判結果について調べてみました。

 

ヘイト文書を配布?女性社員が損害賠償を求めてフジ住宅を訴訟

結論からいうと、2015年8月に女性社員から3,300万円損害賠償を求めて起こされた裁判は、一審判決、二審判決ともにフジ住宅の敗訴となり、2021年11月に原告に対して132万円の損害賠償の支払いが命じられました。

 

訴訟に至った要因は?

前述した通り、フジ住宅は在日韓国人の女性社員から3,300万円の損害賠償を求める裁判を起こされました。

その要因といえるのが、全社員に向けて配布していた社内資料です。
原告女性は、配られた社内資料に外国人に対する差別的な要素が含まれていると感じ、精神的苦痛を受けたと主張。

フジ住宅と会長である今井光郎氏に対して、3,300万円の損害賠償と社内資料の配布を禁止するように求める訴訟を起こしたのです。

 

フジ住宅が敗訴するも損害賠償は大幅に減額

フジ住宅は2013年頃からネットや書籍、雑誌などの記事のコピーを社員に配布していました。

裁判の結果は、フジ住宅の敗訴となりましたが、損害賠償は原告が求める3,300万円から132万円と大幅に減額されています。

その理由としては「原告女性個人への攻撃を目的としているものではない」というフジ住宅側の主張を大阪高裁が考慮した点にあります。

大阪地裁は「程度や態様が社会的に許容できる限度ではないが、文書配布は女性個人に対する差別的言動とはいえない」としたのです。

実際、差別的な言葉が記されていたのは、社員に紹介したYouTube動画のコメント欄に書き込まれていた社外の第三者によるものであり、フジ住宅が意図したものではありませんでした。

しかしながら、差別的と受けとれる文言の削除や訂正をせずに全社員に資料を配布したことは、原告女性に対しての配慮が足りていなかったといえるでしょう。

同社は、一部不適切な表現を含むものがあったことを認め、現在は差別や中傷と受け取れるような表現が含まれることがないよう、しっかりと配慮しているそうです。

 

ブルーリボンバッジの着用をめぐり起こった「ブルーリボン訴訟」

フジ住宅と原告女性のヘイト文書配布をめぐる訴訟とは別にもう1つの訴訟が起こっています。それが「ブルーリボン訴訟」です。

 

裁判所が「メッセージ性のあるバッジ」の着用を禁止

損害賠償を求める裁判の口頭弁論の際、原告女性の支援者たちは「ヘイトハラスメントストップ」と書かれたバッチを付けて傍聴していました。

それに対し、フジ住宅側は富士山と太陽が描かれたバッジを付けて入廷。このバッジを見た原告女性の支援者たちが反発したことから、裁判所は法廷においてメッセージ性のあるバッジの着用を禁止としました。

その後、北朝鮮による拉致被害者の救出を願うブルーリボン運動に賛同する意思を表示する「ブルーリボンバッジ」の着用も禁止に。

裁判官は裁判所法に基づき「法廷警察権」と呼ばれる権限が付与されており、法廷の秩序を守るための処置だったと推測できます。

しかしながら、ブルーリボンバッジは日本政府が認めた「国民運動のシンボル」であり、国家権力がその着用と禁止することは、憲法が保障する「表現の自由」に反するとして、フジ住宅は国賠訴訟を起こしました。

ブルーリボンバッジはあくまで「拉致問題の解決を願う国民運動のシンボル」であり、差別とは関係の無いものです。

ブルーリボン訴訟は、言論や表現の自由を問う問題として世間の注目を集めました。

 

社風や年収・仕事のやりがいは?社員の評判・口コミをチェック!

フジ住宅は人材の育成に非常に注力しており、裁判・訴訟の要因となった資料配布も社員教育の一環であったと推測できます。

同社の内情を探るべく、社員や元社員の口コミ評判を調べてみました。

 

社員教育に熱心

経営理念と社員教育はわかりやすく、他の会社でも通用する考え方を学べて、書籍も配られるほど社員教育に熱心。熱心すぎて人によっては宗教的に感じることがある。
南大阪の老舗企業のため、立地ならではの文化がある。
引用元

社会人としての考え方やビジネススキルも学べる環境のようです。

 

やりはがいや社員の幸せを大切にしてくれる会社

経営理念をとても大切にしている会社です。最初はあまりにも経営理念といわれつづけることや、体育会系な雰囲気に戸惑うかもしれませんが、実際には社員の幸せややりがいを大切にしてくれる会社だと思います。一般的な大手企業のような派閥のようなものもなく、部署間の隔たりもありません。会社全体で協力体制をしっかり整えているような感じで、部署間や部署内でも助け合いの精神がしっかりあるような感じでした。
引用元

規模の大きな会社ということもあり、社員のベクトルを統一することに注力していることがうかがえます。しかし、派閥などはなく、風通しは良いようです。

 

テレワークを導入していて働きやすい

社員や社員の家族を大切に考えてくれる会社なので、家族のため(子どもが熱を出した時など)にお休みを申請しても大丈夫ですし、全くのプライベートの旅行や用事でお休みをもらっても何か言われたりすることはありません。テレワークを導入している会社なので、自分がインフルエンザにかかっていなくても家族がインフルエンザで看病しないといけない時は、自宅で仕事ができます。(出社扱いしてくれます。)健康診断や健康診断の後の健康指導、再検査等については、勤務時間中に行くことが出来るのでとてもたすかります。
引用元

創業50年の老舗企業ながら、テレワークなどのシステムを導入しており、時代のニーズに合わせた対応ができる柔軟な組織風土であることがわかります。

 

コンプライアンスの遵守がきちんとしている

会社の業績や、会長の経営理念、経営方針などから、金融機関の信用が高いことが強みです。土地の仕入れや銀行のローン審査に影響していると思います。コンプライアンスの遵守がきちんとしているため、お客さんにとっては安心して任せられる会社です。そういう面からも会社自体は安泰、業績も安定の一途かと思います。
引用元

上場企業であり、業績も安定しているため、社員が安心して働ける企業といえるでしょう。

 

人事査定は360度評価で決まる

360度評価の人事査定評価システムが導入されており、上司だけでなく自分自身が関連する部署の方全員からプラス面、マイナス面の評価がある。評価内容は業績の貢献度等の定量評価と経営理念の理解度等の定性評価がある。部下も上司の評価をする為上司からの一方的な評価にならないし、上司へマイナス評価をしたとしてもそれが待遇や評価には一切影響がないところが良い。
引用元

営業職で年収450万だったという男性の口コミです。人事査定は上司だけでなく、部下や同僚からもされるため、努力は必ず認めてもらえるはずです。

 

フジ住宅の最新の採用・求人情報

フジ住宅は積極的に採用活動を行っています。給与や福利厚生などの参考として、2024年度新卒採用の募集要項をみてみましょう。

募集職種営業系総合職
1.営業(土地有効活用事業部/分譲住宅事業部)
2.スーパーバイザー(シニア事業推進課)
3.不動産管理(賃貸マンション課)
技術系総合職
1.施工管理・設計(建設事業本部)
管理系総合職
1.財務・経理(財務部/経営企画部)
企画系総合職
1.企画・マーケティング(営業企画課)
雇用形態正社員
応募資格1.2024年3月卒業見込の方
2.普通自動車免許(AT可)をお持ちの方
※入社までに取得必須
募集学科営業/スーパーバイザー/不動産管理/財務・経理/企画・マーケティング
全学部・全学科
施工管理・設計
建築学専攻(建築、空間設計、土木、住環境など)を中心に、文系学部も可

採用企業営業/施工管理・設計/財務・経理/企画・マーケティング
フジ住宅株式会社
スーパーバイザー/不動産管理
フジ・アメニティサービス株式会社
勤務予定地営業(土地有効活用事業部/分譲住宅事業部)
本社(大阪府岸和田市)、大阪支社(大阪市)
スーパーバイザー/不動産管理
本社(大阪府岸和田市)
※入社後、大阪支社(大阪市)での勤務の可能性あり。
施工管理・設計
本社(大阪府岸和田市)、大阪支社 桜川オフィス(大阪市)
財務・経理/企画・マーケティング
本社(大阪府岸和田市)
勤務時間営業(土地有効活用事業部)/スーパーバイザー/不動産管理
9:00~18:00 (休憩60分)
営業(分譲住宅事業部)
〈平日〉12:30~21:30 (休憩60分)
〈土日祝〉10:00~19:00 (休憩60分)
施工管理・設計/財務・経理
8:40~17:40 (休憩60分)
企画・マーケティング
10:00~19:00 (休憩60分)
給与大学院卒:250,000円
大学卒:240,000円
専門学校・短大卒:220,000円
諸手当:交通費全額補助、資格手当
昇給:定期昇給年1回(臨時昇給あり)
賞与:年2回(6月・12月)
休日・休暇営業(分譲住宅事業部)
週休2日制(火曜・水曜/年2回週休1日あり)
ほか
完全週休2日制(土曜・日曜・祝日)
全職種共通事項
年間休日120日
GW・お盆・年末年始(会社カレンダーによる)
有給休暇、誕生日休暇、慶弔休暇
福利厚生・社内制度各種社会保険、定期健診、親孝行月間、記念日花束送付
有給休暇計画付与、保養所、360度評価制度、
確定拠出年金(401K)、脳ドッグ補助金制度
高気圧酸素BOXの設置、表彰制度、積立有給休暇制度など
資格取得・支援制度:
資格取得一時金(資格取得後に、一時金を支給)
例:一級建築士合格時に24万円など
※その他、社内の一級建築士による勉強会の開催など、
資格取得に向けた社内のサポート体制に力をいれています。
研修・教育制度:
新入社員研修、OJT研修、外部研修、会長・社長への質問会
教育書籍の配布、通信教育制度

各種社会保険のほか、親孝行月間や記念日花束送付、脳ドッグ補助金制度など、独自の制度が設けられています。福利厚生が充実していることから、社員を大切にしている企業であることがわかります。

 

まとめ

フジ住宅をめぐる裁判・訴訟は、原告女性への132万円の賠償命令の確定によって終了しました。

メディアの報道により、同社に対してマイナスなイメージを抱いている方もいるかもしれません。

多くのメディアは同社がヘイトハラスメントをした企業であるかのような報道をしましたが、裁判所は原告個人への差別はなかったと認定しており「マスコミ報道は不適切」と指摘しています。

社員の口コミ評判からわかるように、フジ住宅は人材の育成に注力しており、多くの社員が仕事にやりがいを感じ、自信を持って自社の商品、サービスを顧客に提供しています。

同社ではインターンシップを実施しているので、社風や組織風土を自分の目で確かめたい方は参加してみましょう。心配は杞憂に終わるはずです。

 

会社概要

商号フジ住宅株式会社
創業/設立昭和48年1月22日/昭和48年1月22日
代表者代表取締役社長 宮脇宣綱
本社所在地〒596-8588
大阪府岸和田市土生町1丁目4番23号
資本金48億7,206万円
従業員数922名(連結1,238名)*パート社員
証券コード8860
上場取引所東証プライム市場 *2022年4月4日現在
事業内容分譲住宅事業
住宅流通事業
土地有効活用事業
賃貸及び管理事業
建設関連事業